ドゥカティのスクランブラーのレンタルバイク
2015年12月21日 18:00
| その他のモーターサイクル
先日走った際に、久しぶりに用品店でも行ってみようと思い、
宇都宮のライコランドに行きました。
その時お店の玄関先に、
ドゥカティのスクランブラーがレンタル車両として置いてありました。
●ネオクラシックの潮流
昨今日米欧の各メーカーが、
レトロ回帰というか様々ネオクラシックなマシンを続々投入していますが、
これもその流れの一つから生まれた車両です。
ネオクラシックな車両には、「ご先祖様」というか下敷きになるような明確なモデル有ります。
モトグッツィのV7クラシックとかはV50がモチーフ。
ホンダのCB1100はCB750を下敷きに。
W650/W800はW1/W3がモデルといった感じですね。
実は自分このスクランブラーに関しては、
これ!という明確なベースモデルを知りませんでした。
この辺りのヨーロッパ車両にはちょっと疎いんですよね。。
今回調べてみたら、1968年くらいに、こういうスクランブラーモデルが発売されているようでした。おそらくこれが下敷きです。
シングルスポーツの250cc,350cc,450ccとかのシングルが多数発売されている時代。自分の知識では、シングルはSRみたいなスポーツマシンのみが発売されていると思っていたのですが、こういったテイストの車両も売っていたんですね。このバイクも、ダイアナとかに使われているエンジンと同じに見えます。
●WEBでのファーストインプレッション
スクランブラーは、カラーリングや、ホイールのスポークとキャスト、マフラーの形状、前後フェンダーの形などを細かく変更することで、大きく4つのバリエーションを作っています。結構本気で売りに来てる。頑張っている。
ただインターネット上で写真で初めてこのバイクを見たときは、
なんかこう、「変な形をしたバイクだなぁ」と思ったんですね。
はい。
ファーストインプレッションが、「変な形だなぁ」と思ってしまった場合、
往々にして後から取れない・抜けないという強烈なクサビとなる場合があるので、
結構注意が必要です。ふとしたきっかけで、欲しくなってしまうんです。
(自分の場合は、GL500がそうでした。)
で、現物を見たら、意外とよかった。
かっこいいかといわれると個人差があると思うけど、
正直な気持ち、悪くないバイク。
この写真と実物のギャップが大きくて、良い方向に振れるというのもとても危険です。
欲しくなってしまうんです。
適度に車高が高いのに、シートが結構ボトムしているのが面白い。
いろんなところを専用設計・新規設定しているためか、
デザインの収まりが非常にいいです。マフラーもカッコいい。
排気量も800tオーバーで、パワーも70馬力以上出ているようなので、
普段使いからロングツーリングまで卒無くこなしてくれるでしょう。
●DUCATIの本気
ドゥカティは原宿にスクランブラーの専門ショップを開設し、服とかバッグとかいろんな商品と一緒に販売しているようです。こういう「おしゃれな展開」は大好きですね。
それだけドゥカティが、「赤いスポーツバイクだけのメーカー」という凝り固まった消費者のイメージから脱却しようと必死なのだと思います。このままだとどん詰まりだと危惧したのかも。あとカジュアルさを前面に押し出したハーレーの大成功を、指加えてみているのは許せないと思ったのかも知れないですね。
ここ3年くらいで徐々に盛り上がってきた、VMXのムーブメントや、スクランブラーというカテゴリが世界的にカスタムシーンで流行している風潮を、いち早く製品に落とし込んだのがドゥカティでした。個人的にはその辺をすごく評価しています。
そこから1年位でホンダさんが、こういう車両を出してくる。
なにかこう「節操ないなぁ」と思ったりもする次第です。
(HONDAが嫌いなわけではないのであしからず)
●レンタルはしたいけれど…
あとレンタルバイクとしてみたとき、
この価格は、今の僕の財力だと高いと思わざるを得ないですね。。
「明日の予定がなくなって、ちょっと時間出来たから8時間乗ってみようか〜」
ってはおいそれとは言えない価格かな。
ただ、イタリアンでラテン気質のバイクの「初期ロット」なんて、故障やトラブルが怖いチキンな僕には購入できません。。そこのリスクを上手に回避して味わうと考えたら、べらぼうな値段ではないのかも。
後おもしろかったのが、
「5分以上のアイドリングは火災危険があります」
という文章がタンクに記載してあること。
他にもCB400FとかW800がレンタル車両としておいてあったけど、こんな文言は書いてなかったぞ。
ごめん、やっぱりレンタルバイクで走り回るのが一番楽しそう(苦笑
以上です。