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2015/1/25: ラシーン専門のBLOG ラシーンライフ を作成しました。 これからどんどんコンテンツを増やしていきます。是非ご覧になって下さい。 MINORU

ネジ山が舐めてしまった時外す方法:対処編A

前回の記事の最後で、
ドライバーでもプライヤーでも外れなかったネジは、
いったいどうやって外すのか? というテーマに対して、
「強力なツール」 を紹介するというお話をしていました。


いろんな道具が世の中にあるんですが、

「ネジを外す」という用途に特化したツールで、

これだけのコスパがいい道具は無いんじゃないかと感じました。





2012-10-06 11.58.26.jpg


それがこのネジザウルス














ふざけた名前ですが、
ネットでの評判が抜群で、ファンが続出しているツールとの噂でした。
一度使うとやめられない!という体ですね。

やめられないほどネジが取れない状況というのもどうかと思いますが(笑




商品自体は、送料無料のアマゾン経由で購入し、
2日ほどで届きました。
箱は撮影し忘れたんですが、簡易梱包でいい感じ。


R0015787.jpg

ネジザウルスの最大の特徴はコレ。
普通のプライヤーは横溝しか入っていないのに対し、ネジザウルスは縦溝が入っています。縦溝の入れ方と、プライヤーの歯の形状を最適化して、ネジをしっかり掴んで離さない構造になっているようです。

厚みが1mm程度の低頭トラスネジでも、このネジザウルスでは取り外せるとか。


2012-10-07 15.35.39.jpg

その威力のほど、
今やベンチマークに近くなったポイントの調整ネジ部分で、
本当にこのツールが使えるかどうか試してみましょう。



2012-10-07 15.39.03.jpg

 手順1 :55-6をかける。

 手順2 :挟む。グリップを握る。

 手順3 :回す。グググッ




バキッ!



2012-10-07 15.39.53.jpg

あっさり外れました。
すげー!

なんだこれ、すごい簡単に外れたぞ!



びっくりしたのが、噛みあわせて回す時のリジット感がすごい事。
こんなに強く噛み合うんだ!とびっくり。
なにげにグリップの出来が良くて、微妙にしなるのでしっかり力を込めることができました。
"適度な握力"で掴めば、「ああ、コレは外れそう」と思う確信めいたものを感じます。

回転方向にトルクをかけた時にも、滑る感触を微塵も感じませんでした。
何より良かったのが、今まで歯が立たなかったネジが回った時の爽快感。


すげー。

なんか感動できる工具に出会えて嬉しいです。




51e9i53wubL.jpg

奥には刃もついているのでニッパーとしても使用可能。
縦溝が死なない程度だったら、普通のプライヤーとしても使えます。

奥まった場所でドライバーに力をかけづらい場所などは、
いっそのこと最初からこいつで噛んだほうが効率がいい場合が
あるかもしれないですね。


2012-10-07 15.20.48.jpg

あとなにげにグリップが、バーチャロンを彷彿させてかっこいいw
このデザインを採用させた担当者さんスゴイな。

デザインだけでなく、握り具合もしっとりしていて素敵です。




●最終手段

ネジの横を噛んで回してもダメ、
あるいは。回したらネジの頭が取れた。

なんてことになったら、残る手段は本当に限られてきます。

その一つが逆タップ。


anex_nejiX7.jpg

ネジに細い穴を開けて、そこに逆ねじを切ってあるタップを入れます。
逆ネジを閉めこむ方向にどんどん回すと、穴が開いているネジは緩む方向に力がかかるので、最終的に外れてくれる、というシステム。




↑こういうセットツールが販売されているようです。



41tE87V-DiL.jpg

最大の難関は、ネジに穴をまっすぐ開けるという工程。
電動ドリルを使うのが一般的ですが、これって結構テクニックが要ります。
斜めに穴が開いて、無理やり逆タップを回してしまったら、ネジ穴側に傷が入って、文字通り二度と取れないネジになってしまう危険性があります。

そもそも(ある程度パワーのある)電動ドリル持ってない人も多いでしょう。





もうひとつ考えられるのが、
頭が折れたボルトに別のボルトを溶接する方法。
くっつけたボルトを回す事で外します。

熱に強い場所じゃないと周辺の部品を傷つけてしまいますが、
確実に外れる方法です。

溶接機が必要になるので、難易度はもっと上がるでしょう。。









自分だったら、この段階まで来たら潔く腕のいいバイク屋さんにお願いするかと思います。多少工賃がかかるでしょうが、道具を揃えるお金と素人作業の不安、それとプロの安心感を天秤にかけたら、僕はプロにお任せする方を取ります。

「こんな状態になる前にもってきてくれれば!」

なんてプロに言われたことは、
ネジ山に限らず今まで自分も何回もありました。



作業が自分で出来るようになるのは楽しいですし、
経験値を積むことで世界が広がるの素晴らしいことです。

ですが作業とは、「何らかのトラブル解決や点検項目を確認する」ことを目的とした、手段であることを忘れてはならないと思います。
何が何でも自分でやる!というのが目的にすり替わってしまうと、変な方向に進んでしまうことが大いにある、ということを、常に留意しておく必要があるでしょう。






■以上、2回にわたって、
ネジを舐めてしまったときどのような対応をするのか?
ということを論じて見ました。

今回はネジザウルスにだいぶ救われました。

読んでいただいた方の参考になれば幸いです。


次は、
「舐めないようにするためには」
ということを書いてみたいと思います。








↑バイク車用途にはこちらの緑を。


↑PCのなどで使う、M2以下の精密ネジはこちらがベター。
 絶縁抵抗値も高い。




以上です。

この記事へのコメント
大変参考になりました。
外した時の爽快感わかります(笑)
何でも知恵と道具次第ですもんね。ー
Posted by nobu at 2012年10月15日 05:48
ミイラ取りがミイラにならないよう注意しましょう〜 (発掘者)
Posted by mmおやじ at 2012年10月15日 12:14
良かった良かった
ってか
失礼!失礼!
(汗)www
自分じゃあまだ使ったこと無かったけど
所有慾が湧いてきた!
Posted by 長野BS LTD at 2012年10月15日 20:57
⇒nobuさん
コメントありがとうございます。
新車のNCだと舐めるようなネジは使ってないと思いますが(笑

できなかったことが出来る喜びってひとしおですよね。
だんだんとし取ってくると、
知恵を振り絞った上で、道具でずるしたほうが色々幸せになるんだなと思うようになりました。

限られた道具を駆使してやり切るのも楽しいんですが、
いいもの使う楽しみも覚えてきています。

Posted by MINORU at 2012年10月16日 22:15
⇒mmおやじさん
はい、気をつけます。ありがとうございます。
Posted by MINORU at 2012年10月16日 22:18
⇒長野BSLTDさん
ぜひ使ってみて下さい。
意外としっかりつかめて回せるので、
工具箱のおともに一つw
Posted by MINORU at 2012年10月16日 22:24

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