LML スターデラックスの修理の巻
2013年01月10日 01:03
| 各種パーツ
先日記事にした、1月5日の日の出ツーリング、
及びF川さんのLMLスターデラックスの、エンジン焼きつき。
コレの続きです。
LMLはJAFのトラックに載せられてF川さんの自宅に運ばれました。
早くもその翌日、1月6日に同期が集まってエンジンバラシが行われました。
その結果を報告します。
■結論から言うと、
バラシ後して再組立して走行、10分後、橋の上でまた焼きついてJAF。
正月に「2日立て続けにJAFを呼ぶ」という伝説が生まれました。
■自分はバラシ作業の終盤で合流したので、
バラシ作業自体は手伝っていませんし、見ていません。
僕が合流したのは、エンジンの再組立がほぼ終わった頃です。
先に到着した会社の同期3人くらいが集まって作業をしていまして、
その話を聞くところによると、
「ヘッドを空けたらピストンが固着していた」
「フライホイールを回したらピストンが動き、シリンダーも半分だけ外すことができた」
「シリンダーを見たら、一見とても綺麗で傷が無かった」
「そのまままた組み直した」
という事のようでした。
組み上げ後は、こんな感じで普通に走ってました。
アイドルがなんか安定しないね〜。暖気不足かな?
などと言っていたんです。
■後でハロルズギア宇都宮のTさんに聞いたところによると、
何もせずに組んだのがまずかったようです。
色々教えてもらったのですが、
「一見して傷が無くても、指で触って分かる位の、浅い縦傷があればその段階でNG」
「軽い焼きつき(or抱きつき)が発生したのだから、間違いなく傷ついてるはず」
「傷をなくすため、ホーニングかボーリング、最低でもペーパーヤスリで削って組み立てる」
「そのまま組んでしまったら、間違いなく再発するよ」
だそうです。本当に勉強になります。
アラサーにもかかわらず、無知で高校生みたいな失敗をしてしまったんですね。
アイドルが安定しなかったのは、シリンダー内部で若干擦っていたんでしょう。
丁度リトルウイングさんの記事に、綺麗なクロスハッチが出た写真がありました。
こんな感じになるように、交差した溝を作る要領で削っていくのですね。
個々にオイルを溜めてかじりを防ぐと。
■2回目のバラシをそのうちやると思うのですが、
再度焼きついた時は、走行中にリアタイヤが完全にロックしたとのことだったので、
1回目よりも症状がひどいことが想定されます。。
シリンダー交換したほうがいいかもね。。
ベスパのシリンダーキットは、
シリンダーにピストン、ピストンピン、ガスケット、ヘッドまで付いて、
4万円程度で購入できるそうです。即納にこだわらなければ、海外から直接購入したらもっと安いはず。このくらいの値段だったら、ボーリングしてオーバーサイズピストン買うよりは安上がりで確実でしょう。
■実作業は全然見ていなかったんですが、
この手の2stエンジンはめっちゃ分解簡単そうでした。
リアタイヤの取り外しができる位の技術レベルがあれば、出来るんじゃないかと思いました。
4ストのSOHC以上になると、バルブやらカムチェーンやらがあるので、
ある程度の精緻さが必要です。原理が十分理解できていない素人には無理です。
このエンジンはネジ数本外せばヘッドが外れるし、
ヘッドにガスケットが不要というスパルタンな作り。グリスで代用しろ!との事。。
上記の本ですが、これもハロルズのTさんが貸してくれた、P/PXファイル。
定価5000円。アマゾンでプレミアが付いてるようです。
実際めちゃくちゃ詳しく乗ってました。コレがあったから助かりました。
人手が3人もいれば、車体押さえたりするのも楽で安全です。
先日KDX125に乗ってたK君は、スプリングプーラーとか地味だけど強力な専用工具持ってるし。
もっと要求すれば、嬉々として色々持ってきてくれると思います。
冬の間はあまり乗れないと思うので、
時間を見つけて一緒に作業しましょう。
全力で協力します。
以上です。
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