ナットクロージングに見た「溜まり場」の大切さ
2015年12月23日 18:00
| イベント

ナットクロージング。
群馬県高崎市にある、カフェレーサーなどのおしゃれバイクに乗る方々
多数集まる洋品店☓カフェが併設されたお店。
先日ここに遊びに行きました。
ここ数年間自分中で、そして自分の周りで、かなり存在感が大きくなっていたお店でした。
東京の阿佐ヶ谷にあるアンティークスカフェとも親交が深く、共通のお客さんがツーリングなどで楽しんでいらっしゃる様子をFacebookやTwitterなどのSNSでよく目にしていました。

マイナスネジをモチーフにしたデザインのアンティークスカフェに対し、六角ナットをモチーフにしたナットクロージング。そういう意味でも対になっているお店です。
群馬、特に高崎に昔から縁のある、友達の“F川さん”がよく遊びに行っていることも、本人やそのほかの友達から伺っていました。そして去年末のクリスマスパーティー@アンティークスカフェにて、ナット代表の田代さんともお話もできました。徐々に機運が高まっていて、遊びに行ってみたい!と常々思っていたんですね。

ですが車でも2時間はかかる距離、
それから自分が少しバイクから離れていたことも重なって、
なかなか足が向かいませんでした。
今回、ようやく保って色んな時間やタイミングの調整が付いたので、
満を持して訪問することができました。

●今回は、雨が降りそうだったのでラシーンで訪問。
(こちらのBLOG “ラシーンライフ”もよろしくお願いいたします)
帰りの伊勢崎のあたりで、200m先が見えないような豪雨に見舞われたので、
車をチョイスしたのは英断でした。

行くときにルノー・4GTLの後ろを追いかけるという、
この上なく楽しいアトラクションにも参加できましたし。

そして最近はサバゲーでご一緒させていただいているもりた君に、
忙しい中時間を調整してもらってきてもらいました。
最近納車されたコペンで来訪。きれいな車です。
小さくて小回りが利くスポーツカーは楽しそう。四角いラシーンと面白いくらい好対照です。

そして2年〜3年ぶりくらいに真鍮さんとも再開できました。

真鍮さんは緑色のBMW R50でやってきました。
まじまじとこの時代のボクサーを見たのは初めてかもしれません。横から見たボリューム感とは裏腹に、後ろから見たときのスリムさに胸を奪われました。すらっとしているんです。曲線主体のデザインも相まってか、とてもSEXYです。
あと幹線道路を走ってやってきた際の、控えめながらも確かな存在感がある、ボリューム小さ目な重低音も大変良かったです。ハーレーの荒々しくワイルドなズドンズドンという主張の強い音と比べ、なにかこう、慎ましさのような物を感じました。色も相まって、エレガントという言葉がよく似合うバイクです。

またいい声のWさんとも久しぶりの再会。ストリートバイカーズの編集のメンバーさんと一緒に、紙面の取材でツーリングに行かれていたそうでした。ガッツリ取材中だったので、あまりお話しできなかったのが残念。近いうちにまた遊びに行きますね。
今回はW1SAを初めて拝見しました。奥の車両。青いタンクが非常に良い色でした。
正直情報が古くて追いついていないんですが、かの方はスポーツスター883Rに乗っていたかと思えば、現行キャブボンネビルにのり、その後は50年代のトライアンフとW1の2台持ちとかで、ファンタジックなモーターライフを満喫されているようです。
奥さんともごあいさつできました。
お二人が醸し出すオーラが似ていて、仲がよさそうな雰囲気がとても印象に残っています。

●代表の田代さんとも、もりた君を交えていろんなお話をしたのですが、話題の中心はF川さんでした。別の事を話していても、「そういえばF川さんもこういうことをやった」というフックにかかるポイントが多すぎて、なおかつそのエピソードの一つ一つがバンカーバスター級の破壊力なので、流れを全部持って行ってしまうんです。
本人がいないのに。
(F川さん本人はお仕事で不在でした)
4〜5か月くらいF川さん本人には顔を合わせていないのですが、ストリートバイカーズの今月号に「でかでか」と写真が掲載されていて、健在のほどを伺い知ることができました。実際よくお会いしている田代さんや真鍮さんお話を聞いても、「めっちゃ人生楽しんでますよ」という声が返ってきたので、次回チャンスを作って久々に対面するのが、とても楽しみになってきました。
都合4時間くらいかなぁ。

色々な事をしゃべったり、
生まれて初めてカフェオレボウルでカフェオレを飲んだり、

向かいの沖縄蕎麦屋さんから
出前を持ってきてもらったりして、これがほんとうに美味しかったりして、
とても充実した時間を過ごしました。
●今回の訪問で感じたこと
今回とても強く感じたのが、
「こうやって同好の人間が集まれる“溜まり場”って重要だよなぁ」
ってことですね。
溜まり場。
アウトローなニュアンスが含まれるので、
あまり好きな言葉ではないけれど、
これ以上適切な言葉が僕の語彙ではいまいち出てこない。
ホットスポット。うーん近いけど何か違う。
あのお店には、
「ここに行けば、何か面白いことがありそう。」
っていうドリーム感がそこはかとなく感じられたんです。
誰かいるだろうし、待っていたら誰か来るだろうし。そこで人間関係が広がっていく。知らない人とつながれる。友達になれる。高い趣味性を持つ人を、圧倒的な包容力で受け入れる引力というか求心力。そういう「磁場」をもつ場所があると、自然と面白い人が集まってくるんだよな。
久しぶりにこういう場所を見つけたなぁという、ある種の感慨を覚えている自分がいました。ストリートバイカーズさんがたびたび取材に来ていることからも見えるように、こういうお店とか場所って本当に重要。

「今この手のバイクは高崎が熱い」
とかいう話を聞いたんですが、間違いなくこのお店の影響力があるはず。
東京からも、いろんな人がたびたび遠征に来るみたいですしね。
(しかも練馬とかだと関越1本で行けるので、宇都宮より短距離・短時間という衝撃)

僕がBLOGを書き始めたときよりも、ネットの環境は整って進化してきています。
それに伴って、「リアルに会える」「ライブ感を得られる」という場所の相対的価値が、逆にどんどん高まっている気がするんですね。いろんな理由があると思うんですが、ネットで情報を仕入れるのがあまりにもイージーになった。これが一つの大きな理由かなぁと思うんです。そしてイージーに受け取れる情報は、見え方やアングルが限定されていて、かゆいところに微妙に手が届いていないと感じることが多々有ります。
それこそ、今回BMWのR50の現物を見て「なんてスリムなバイクなんだ!」と驚いたように、リアルで見ないとわからないことが多数あるはずなんです。僕はこれまで雑誌やWEBで見たときは、あの年代のBMWのマシンは、特徴的なエンジンの造形やアールズフォークにしか目がいっていませんでした。車体全体を俯瞰して見えるスリムさなんて、想像だにしていなかった。だから驚いたんです。

こういうリアルで触れることの大切さに、改めてみんな気づき始めている気がするんです。
それにWEBで知り合った人も、直接会ってみると良くも悪くも先入観と全然違う人が多かったりするのも面白いんですよね。言葉の選び方、しぐさ、目くばせ。そういったノンバーバル(非言語)の部分が、人間の魅力を構成する大きな部分を占めているんだと感じています。会ってみてわかるその人となり。言葉をかけたときの反応。
それが一番大事だよねって。それこそコミュニケーションじゃないですか。
だからこそ、
「リアルで同好の士に会える場所がある」
っていうことが、しかもこれだけ濃度が濃い場所があるってことに、
正直うらやましさを感じていました。

まぁ自分も宇都宮に関しては、面白いものを見つけきったとは思っていないし、
ふとしたきっかけからものすごい出会いが待っているかもしれません。だからこれからも情報は発信していくし、面白いものを見つける努力は怠らないようにします。そして高崎や東京のモーターカルチャーを牽引している人と、もっともっとコンタクトを取って、自分が楽しめることをどんどんやっていきたいと思いました。
今回の遠征は、
これからの自分の未来が、
本当に明るく楽しいものになるだろうなぁと思える、
そんな素晴らしい出会いがあった遠征だったと思います。
また遊びに行きます。
【イベントの最新記事】
菊地ことペンネーム改めキックと申します。いつも楽しく拝見させていただいてます。
カフェ話なかなか興味深く読ませて頂きました。宇都宮はなかなか無いよね〜と思っていたら見つけました。もうご承知かもしれませが、Riders Cafe TOM'S GARAGE
です。
私は行った事ありませんが、ミノルさんと同行出来たら光栄です。
ではではまたお邪魔します。
良いお年を。
コメントを書く